この記事の要約
この記事では「春先に毎年繰り返す肩こりと頭痛は、どうすれば改善できるか」について解説しています。
結論は、肩や首だけを治療するのではなく、自律神経の働きを整え、体全体の緊張を取ることが改善のポイントです。
20年悩まれた40代女性Oさんが、約2ヶ月・5回の施術で改善された事例をご紹介します。
結論:春先の肩こり・頭痛は「自律神経の乱れ」を整えると改善できます
春先に毎年繰り返す肩こりや頭痛の大きな原因は、自律神経(体を活動モードにする交感神経と、リラックスモードにする副交感神経の2つで体の状態を調整している神経)の乱れです。
春先は、暖かい日と寒い日が交互にやってきます。
体はその温度差に対応するため、無意識のうちに大量のエネルギーを使います。
すると、活動モードの交感神経が優位になりっぱなしになり、肩や背中の筋肉が常に緊張した状態に。
つまり、肩こりや頭痛が春先に悪化するのは、体全体が緊張モードのまま固まってしまっているからです。
だからこそ、肩や首だけのマッサージや牽引では改善しにくく、自律神経の働きを整え、体全体の緊張を取ることで改善の道が見えてくるケースもあります。
実際に、20代から20年間ずっと、毎年春先になると体調を崩されてきた40代女性のOさんも、この考え方で施術を受けることで、約2ヶ月で改善されました。
詳しい改善の経過は、この記事の後半でご紹介していきます。
この記事を書いた人(監修)

中村 賢仁(柔道整復師・鍼灸師)
・院:なかむら鍼灸接骨院 院長
・所在地:大阪市西淀川区佃
・臨床経験:15年以上
・得意分野:肩こり・頭痛・自律神経の乱れ、腰痛、全身のメンテナンス
症状の出ている部分だけを診るのではなく、自律神経や体全体の緊張に目を向けた整体・鍼灸治療を大切にしています。
こんなお悩みはありませんか?

「冬から春の変わり目になると、毎年決まって体調が悪くなる」
「肩甲骨のあたりがいつも凝っていて、ひどくなると頭痛まで出てくる」
「整形外科やマッサージ、鍼灸も試したけど、なかなかすっきり治らない」
そんなお悩みを抱えていませんか?
肩こりや頭痛は、それだけでも日常生活に支障をきたします。
でも、毎年決まった時期に体調を崩してしまうというお悩みは、もっとつらいですよね。
「家事も仕事もしないといけないのに、思うように体が動かない」 「このまま毎年、春先になるたびに苦しまないといけないのか」
そんな不安を抱えながら、毎年同じ時期を過ごされているという相談を伺うこともありました。
今回は、20代の頃から20年間ずっと、毎年春先になると体調を崩されてきた40代女性のOさんの改善事例をご紹介いたします。
整形外科やマッサージ、鍼灸を試されても改善しなかった肩こりと頭痛が、当院の施術でどのように変わっていったのか、その経過を詳しくお伝えしますね。
春先に出やすい体調不良のサインとは?

自律神経の乱れによって体が緊張モードのまま固まると、肩こりや頭痛だけでなく、次のような不調が出やすくなります。
・肩や背中の筋肉が硬くなる:交感神経が優位になると、筋肉が緊張する
・手足が冷える:体の表面の血流が抑えられる
・頭痛が出やすくなる:首や肩の緊張から血流が悪化する
・眠りが浅くなる:リラックスモードに切り替わりにくい
・生理痛や胃腸の不調:内臓の働きが低下する
最近では、こうした寒暖差による体調不良は「寒暖差疲労」とも呼ばれ、一般的に知られるようになってきました。
正座をした後に足がしびれるという経験をされた方も多いと思います。
体が緊張し続けると、これと似たようなことが体全体で起こる恐れがあるんです。
ドキッとされた方いらっしゃいましたら、申し訳ありません。 ですが、安心してくださいね。Oさんのケースを通して、改善の道筋が見えてきますので。
Oさんの改善事例:20年悩んだ春先の肩こり・頭痛が約2ヶ月で改善
今回ご紹介するOさんは、40代女性、尼崎市にお住まいの事務職の方です。
20代の頃から、毎年春先になると体調を崩されてきました。

Oさんが抱えていたお悩み
Oさんは当院のブログやYouTube、ホームページをご覧になって、自宅から自転車で15分ほどの距離だったこともあり、来院されました。
来院されたのは2月14日。 例年体調を崩す時期がもうそろそろ来るので、その前に何か手を打てないだろうかというお気持ちでお越しくださいました。
Oさんのお悩みは、次のようなものでした。
・肩甲骨周りが常に凝っている感じが取れない
・ひどくなると頭痛が出てくる
・20代から20年間、毎年冬から春(3~4月)にかけて体調を崩してきた
・去年は特につらく、6月までしんどさが長引いた
・そのほか、生理痛、胃腸の不調、寝ても疲れが取れない、手足の冷えにも悩まれていた
Oさんはお子さんを育てながら、事務のお仕事をされています。
1年前にお仕事が変わってからパソコン作業が増え、症状もさらにきつくなったとのことでした。
これまで整形外科で首の牽引や薬の治療を受けたり、マッサージに通われたり、鍼灸も試されてきたそうです。
ですが、すっきり治る感覚がなかったとのこと。
鍼灸は家から遠くて通いきれず諦められたともお話しされていました。
「ちゃんと治したい」という思いで、当院を選んでくださったんです。
初診時のOさんの状態
Oさんを実際にみさせていただくと、肩や首だけでなく、体全体に強い緊張が見られました。
・手先が冷えていた:体の表面の血流が悪く、交感神経が優位な状態
・肩から背中にかけてガチガチ:筋肉が常に緊張している状態
・座って体を回す検査でも30度ほどしか回らない:本来なら後ろを振り返れる動きですが、Oさんはそれができない状態
・腕を持ち上げて手を離してもそのまま固まる:体全身がガチガチに緊張していたんです
お話を伺うと、夜もなかなかぐっすり眠れず、胃の上のあたり(食道との境目あたり)がいつもヒリヒリして気持ち悪い感じが残るとのことでした。
つまり、Oさんの状態は、肩や首だけの問題ではなかったんです。
自律神経の働きが乱れて、体全体が興奮モードのまま固まってしまっていた。
だから、整形外科やマッサージで肩を治療しても、根本的に良くならなかったのかもしれないと考えました。
例えるなら、錆びてオイルが切れた自転車のチェーンのような状態。 少し漕ぐだけでも息切れしてしまうような体の使い方を、毎日続けていたわけです。
当院での施術内容
Oさんの肩こりと頭痛を改善するために、私は次のような施術を行いました。
1. 脳と自律神経を整える
まず、血圧を測ったところ、左の血圧のほうが右より高くなっていました。
これは、左側の自律神経の機能が低下しているサインです。
そこで、手や足から優しい刺激を入れて、自律神経をリラックスできるよう調整していきました。
人の体には、優しく撫でられるとリラックスするメカニズムがあります。
動物が興奮しているときに優しく撫でると落ち着いたり、赤ちゃんがぐずっているときにそっと撫でると眠りに入ったりするのと同じ働きです。
施術後にもう一度血圧を測ると、血圧が揃うように整いました。
2. 足から撫でるように体の緊張を和らげる
次に、足からなでるような刺激を送り、体の緊張を和らげる手法を使いました。
3. 整体で硬くなった関節と筋肉を柔らかく
最後に、ガチガチになっていた腰・骨盤・背中・肩の関節と筋肉を、整体で丁寧にほぐしていきました。
例えるなら、錆びた自転車のチェーンにオイルをさして、なじませていくような作業です。
体が本来の柔軟性を取り戻すと、血流が巡り、呼吸も楽にできるようになります。
施術の経過:約2ヶ月、5回の施術で改善
Oさんには、最初の1ヶ月は週1回のペースで通っていただきました。
1回目の施術後、Oさんは体の緊張が緩んだことに驚かれていました。
施術後、Oさん自身が「今まで自分が緊張していたことに気づいていなかった」とお話しされていたんです。
こちらから「呼吸はいかがですか?」とお聞きすると、「そういえば、息が吸いやすくなりました」とおっしゃっていました。
4回目の来院時(3月上旬)には、例年であれば体調がもっとも悪くなる時期に差しかかっていたのですが、Oさんは「だいぶマシになりました」と話してくださいました。
その後も施術を継続し、5回目の施術後には、ほぼ症状が落ち着いた状態に。 例年6月まで長引いていた春先の不調を、今年は乗り越えることができたんです。
現在のOさんの状態

現在、Oさんは月に1回のペースでメンテナンスに通ってくださっています。
20年間繰り返してきた不調が、また再発しないように、定期的に体を整えていくのが目的です。
Oさんからは、こんなお話も伺いました。
「体調が悪い時期は、子供たちにもきつく当たってしまうことがあったんです。でも、体が楽になってからは、自然に穏やかに接することができるようになりました」
体の不調が和らぐと、ご家族との時間まで穏やかに過ごせるようになるんですね。 こちらも、本当に嬉しく思います。
Oさんからいただいた患者さんの声

施術後、Oさんから以下のような声をいただきました。
Q. 何が決め手で院を受診されましたか?(院を選んだ理由など)
家から通いやすかった
Q. どのような症状にお悩みで院を受診されましたか?
自律神経の乱れ、頭痛、肩こり
Q. 実際に受診されてよかったことを書いてください。
体調や希望に合わせて治療してもらえて調子が良くなった
お名前 E・Oさん
性別 女性
年齢 42歳
住所 尼崎市
職業 事務
短いお言葉の中にも、本当に喜んでくださっているお気持ちが伝わってきて、うれしく思っています。
春先に繰り返す肩こり・頭痛でお悩みの方へ
毎年、季節の変わり目に肩こり・頭痛、原因のはっきりしない体調不良で苦しんでこられた方は少なくありません。
「整形外科に行っても異常なしと言われた」 「マッサージや鍼を受けても、すっきり治らない」 「このまま毎年、春先になるたびに苦しまないといけないのか」
そんなふうに諦めかけている方がいらっしゃいましたら、肩や首だけの問題ではなく、自律神経の乱れや体全体の緊張に目を向けてみていただけると幸いです。

Oさんのように、体全体を整えることで改善の道を歩まれるケースもあります。
「いろいろ試したけど、もう仕方ないのかも」
そんなふうに思いながら、毎年同じ時期に体調を崩されている方がいらっしゃいましたら、一度ご相談いただけますと幸いです。
お一人おひとりの状態をしっかりと検査し、何がお手伝いできるか、一緒に考えさせていただきます。
※施術の効果には個人差があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆様の健康と笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
参考文献・参考情報
・日本自律神経学会 公式サイト
・厚生労働省「e-ヘルスネット」自律神経のはたらきに関する情報
・一般財団法人 日本気象協会「寒暖差疲労」に関する情報
※本記事は、なかむら鍼灸接骨院での実際の施術事例を、患者様の許可を得て掲載しております。
<監修者情報>
なかむら鍼灸接骨院
院長:中村賢仁
住所:〒555-0001 大阪府大阪市西淀川区佃3-14-6
電話:070-8332-3622
営業時間:月/火/水/金:09:00~21:00 土:09:00~13:00
定休日:木曜日/日曜日/祝日
【監修:柔道整復師・鍼灸師 なかむら鍼灸接骨院院長 中村賢仁】
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