教えて!肩こりを治すための枕の高さや選び方

「枕を変えたせいか、肩こりがきつくなってきた」
「枕はどれくらいの高さがいい?肩こりがきつくてたまらない」

 

どんな枕を選んだらいいのかわからない…そんな時はこのブログがお役に立てると考えています。

 

教えて!肩こりを治すための枕の高さや選び方

大阪市西淀川区佃で「なかむら安楽接骨院」を開業しています、院長の中村賢仁と申します。

 

この度のブログを作成したきっかけは

 

「枕の高さをどうしたらいい?」

「枕を変えてから肩こりがひどくなった」

「枕を変えてから体の不調がなかなか取れない」

 

といった枕と関係の深いお悩みを当院の患者さんから伺う機会が多数あったためです。

 

枕のせいで睡眠が障害され、疲れが取れないとなれば、不安になるのも無理のないことかと思います。

また、枕が合わないとなると、睡眠の質まで悪くなってしまう恐れもあります。

 

ですので、このブログでは当院でお伝えしている枕の調整法についてまとめました。

もし、枕を変えてから体の不調が治らないとお悩みでしたら、この度のブログが役に立つと考えています。

 

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

枕難民を救いたい!枕を変えて肩こりが改善した理由

 

まくら株式会社が129,000人を対象に行った枕に関するアンケート調査によると、「お使いの枕に満足していますか?」という質問では、「満足」と答えた方が4.8%、「やや満足」が10.4%、「普通」が25.9%、「やや不満」が31.5%、「不満」が27.4%でした。

プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMESの記事より引用

約12万人を対象に「枕に関するアンケート調査」を実施。約6割が使用中の枕に不満あり。自分に合う枕が見つからない「枕難民」を救う、枕選びに役立つ調査結果を公開。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000330.000010285.html

 

 

このように枕と関係のある不調でお悩みの方は、全国にもたくさんいらっしゃるようです。

突然ですが、当院に枕を変えてから肩こりがひどくなったという30代の男性の患者さん(以下Aさん)が来院なさいました。

仕事は工場勤務で、日常的に前屈みになり、手を使うような作業を繰り返すとのことです。

 

詳しくお話を伺うと、日常的に肩こりに悩まされており、特に朝起きた時の肩こりがひどいとのこと。

 

そして、問診中に

 

「枕を変えてからなかなか肩こりや疲労が取れない」

「枕を変えてから寝違えることが多くなった」

 

ということも教えてくださいました。

 

 

枕難民からの解放!枕の高さを変えて肩こりや体の不調が起こる2つの原因

 

「Aさんは枕を使ってどのような体制で寝ていらっしゃるのか?」

お伺いしたところ、顎を引き、首が後ろに倒れないような状態で寝ているとのこと。

 

Aさんの体を診させていただいたところ、驚くほど胸の前や肩周り、背中、腕周りの筋肉が硬くなっていたのです。

 

枕がきっかけで肩こりや体の不調を起こす原因

 

私たち人間の体は背中や腰、お腹の筋肉が硬くなることで、呼吸を制限する傾向があります。

人は呼吸をする時に、胸部や背中、お腹が風船のように膨らみ、息を吐く時に縮むようにできています。

 

ですが、背中や肩、胸の筋肉が硬くなることで、風船が伸縮するような呼吸時の動きを制限することになります。

 

この状態を例えるなら、風船のゴムが硬くなって、空気が入っても膨らむ、縮むといった動きが制限を受ける状態になっていました。

呼吸の制限が起こることで、酸素を体にうまく取り込めない状態になります。

 

例えば、マスクをつけて歩いたり走ったりすると、呼吸が乱れたり息がしづらくなった体験はないでしょうか?

 

マスク一枚つけるだけで、酸素の取り込みを阻害し、体は疲労しやすくなるわけです。

呼吸が制限を受けた状態は、マスクを何枚もつけて生活をしている状態と似ています。

背中や胸、肩周りの筋肉が硬くなることで呼吸が制限され、不調が治らない原因となっていたのでした。

 

枕が原因の肩こりや体の不調を解消するには血の巡りがポイント

 

私たち人間の筋肉の間には血管が走っています。

その血管の中には血液が流れていて、血の巡りによって酸素と栄養を全身に供給しています。

 

ですが、胸の前や肩周り、背中、腕周りの筋肉が硬くなると血管を圧迫するストレスが加わることになります。

血管を庭に水を撒くホースに例えて考えてみてください。

ホースを踏んづけると水が流れにくくなったり、水が止まったりしますよね。

人の体も同じで、硬くなった筋肉が血管を圧迫するストレスをかけると、ホースを踏んづけたような状態になります。

この状態が続くと血の巡りが悪くなり、筋肉に栄養不良を起こすことになります。

 

 

 

枕難民から抜け出し、肩こりや体の不調を改善する3つの対処法

 

この度Aさんには、枕と関わりの深い不調を改善するために、3つの対処法にご協力いただきました。

 

Aさんと同じように。枕と関わりの深い不調にお悩みでしたら、ぜひこの3つの方法に取り組んでみてください。

 

 

 

1 タオルを使って枕の高さを調整する方法

 

Aさんにはタオルを使って枕の高さを調整していただきました。

日頃の枕の位置を確認させていただいたところ、頭が後ろに倒れない状態になっていたので、タオルを使って今お使いの枕よりも低くしていただきました。

 

そうすることで頭が後ろに倒れるようになります。

このように頭の位置が後ろに少し下がることで、寝ている時にリラックスできるようになります。

この体制になることで、首や胸、背中の筋肉の緊張を和らげることが可能となります。

 

体がリラックスして、呼吸をしやすくなると酸素をしっかりと取り込めるので、疲労が回復しやすなります。

Aさんは、右下を向いて寝るのが楽だとおっしゃっておりました。

 

楽に眠れる体制になることも大切ですが、寝た状態で息が楽に吸えるかが重要になります。

ですので、さまざまなポジションで呼吸をしてみて、一番楽に呼吸ができる姿勢を探してみてください。

 

 

2 枕を変えても治らない肩こりや体の不調を和らげるストレッチ

 

2つ目は硬くなった胸周りや肩周り、背中の筋肉を柔らかくするためのストレッチになります。このストレッチを行なうことで胸や背中、お腹の筋肉が柔らかくなり、呼吸機能を高める効果が期待できます。

 

このストレッチはタオルを使います。(タオルでなくても、棒でも可能です)

① まずは椅子に座ります。

② そして両手でタオルを持ちます。その時に肩幅よりも広く伸ばします。

③ 大体30秒ぐらいかけて、ゆっくり腕を上げていきます。

④ 腕を上げたり、体ごと横に倒してみたり、斜め前や後ろといろんな方向にゆっくり動かします。

手を後ろに伸ばした時に、体の前側が伸びるような感覚があるかと思います。

伸びるような感覚や、少し熱くなるような感覚があったらOKです。

 

回数は朝昼晩の3回、30秒ずつ取り組むと効果的です。

 

3 枕を変えても治らない肩こりは指と腕へのアプローチがポイントになる

 

 

3つ目は意外なことかもしれませんが、枕による肩こりや体の不調は、指と腕周りを柔らかくするストレッチが有効です。

 

手や腕周りを柔らかくすると、胸や肩、背中の筋肉も柔らかくすることができます。

なぜ、手を柔らかくすると肩や胸、背中も柔らかくなるのかというと、これは東洋医学の考え方を活用しています。

 

東洋医学には、手から腕を通って、胸前や背中がつながっている経絡があります。

 

 

ですので、手を刺激することにより、経絡によって繋がっている胸や腕や背中まで一緒に柔軟にすることも可能です。

 

① 右の肩がこる時は、右手の指の間を左手で広げます。左の肩がこる時は左手の指の間を広げてください。

② 全ての指を3秒ずつ広げたら、次は縦に3秒ずつ広げてストレッチをします。

③ 右手の指が終われば、左手の指も同様におこなってください。

このストレッチを取り組むことで、胸と背中、腕周りの筋肉を緩めることが可能です。

これも朝昼晩おこなってください。

もし、枕による不調が続いている時には、上記3つのことに取り組んでみてください。

 

Aさんからは、上記3つの方法を1ヶ月ほど継続して取り組んでいただいたところ、

 

「呼吸をしやすくなった」

「朝起きた時の疲労感が楽になった」

 

という喜びの声をいただいております。

 

 

枕を変えても肩こりや体の不調が治らない時はお早めにご相談下さい

 

最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。

 

長引く肩こりお悩みの方や、枕難民の方はこの度ブログでご紹介させていただいた3つの方法を継続してみてください。

 

それでも改善しない場合は当院でも施術が可能です。お早めにご相談ください。

 

ブログをお読みいただいた方々のご健康をお祈りいたします。

 

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【監修:なかむら安楽接骨院院長 柔道整復師・鍼灸師 中村賢仁】

なかむら安楽接骨院